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木下 苺
ウォ~さみぃ
制服の上に、コートそれにマフラーという恰好でいても、12月の初めの気温には堪える。寒い
時刻はAM6:00
少し早く出すぎたか
俺は家の空気が嫌いでいつも早めに、家を出る。
「どっかで暇潰しでもするか」
近くの河原に腰を下ろしボ~ッと景色を眺めてた。
ねみぃ
目が言う事を聞かなくなって来た。
半開きの目を開けながら、俺はソレを見た
ソレは、全く動かず只風に身をまかせてる。
なんか白い固まりの様な…
目を凝らして見てみる。
ソレは、1人の少女だった。それもめちゃくちゃ可愛い。
でも少女は普通で無かった…
髪の毛は目が冴えて来そうなピンク色をしていた。
もう目が冴えて来た。完全にな。
服?服なのか?
身に纏っているのは、真っ白なワンピースに赤い花の刺繍が施されていて、溢れんばかりのフリルが付いている頭にはワンピースと同じ色のボンネットそれにもフリルが施されていて、少女の絹の様なサラサラのピンク色の髪に、良くあっている。目鼻だちはクッキリとしていて長い睫毛の下には可愛いたれ目がちの青い瞳を覗かせていた。
赤いプックリとした唇に真っ白な肌寒いのか鼻が少しピンクがかってる。
瞳の矛先は冷たい川面を写していた。
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