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出来た食事をテーブルに運ぶ
この世界、イスフェリアに来て二日、いつものように宝石と小さめの金塊を金に替え長期滞在可能な宿に泊まりながらの情報収集
何もわからない異世界を旅する前に情報を集めるのは、何度も繰り返してきたいつもの事だ
この世界について解った事は、私達の使う物とは系統は違うが魔法があるという事。
魔王と呼ばれる存在の不在。
国同士での小競り合いはあるものの、大きな戦争もなく平和であるという事だ。
「しばらくはのんびり過ごせそうだ」
最後の皿を運びながら呟く
「主、朝だ」
朝食というには少し遅いが、支度を済ませ主を揺する
「主?
早く起きないと、食事が冷めてしまう」
「んぅぅ」
朝が弱いのもいつも通り
「主!」
強めに揺すりだした私の手を主の手が掴む
激しい光が、私と主を包んだ
突然の事に反応が遅れる
「あ、主!!」
叫びも虚しく、私の意識は飛んだ
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