また未来へ

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また未来へ

『また未来へ』 朝が巡ってきて 太陽がこの街を照らして また1日をはじめたがっている 届けたい言葉は 今じゃ目的地を失って 独り言のように宙を舞ってしまうだけ 君のいない今日も いつでも明日に向かっている 泣いてる暇も与えてくれない程 時間は背中を押している 何遍も君と笑って 何遍も君と迷って  何遍も心に耳を澄ませながら ひとつひとつ積み上げた日々 キラキラ輝く日々が 確かに僕の 現在を創っているんだろう 夜が迎えにきて 太陽は月におやすみをして 隠れていた痛みは僕に襲いかかってくる 君のいない明日に笑った僕はいるのだろうか その日々に新しい意味を見つけられるだろうか 何遍も君と笑って 何遍も君に触った 右脳に焼きついた日々は痛みを連れて 傷口を開いていった それでも時間は進んだ いつかきっと かさぶたに変わるんだろう 新しい日々にも君は 僕の中で生きているよ 「さようなら」じゃなくて「ありがとう」なんだろう そしていつだって君と笑って キラキラに積み上げた日々は また僕の 未来を創っていくんだろう 包んでくれるんだろう
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