3427人が本棚に入れています
本棚に追加
/518ページ
『ひよ、俺以外の男を信用しちゃダメだよ?』
『どういうこと?』
『俺以外の男としゃべったり、遊んだりしちゃダメって事』
『わかった!』
『暁君!またうちのひよりにちょっかいかけて!ひより、帰るぞ!』
ひよとの時間を楽しんでいると壮亮が邪魔しにやって来た。
失せろ、カス。
と言いたいが、未来の義兄だ。
ここは笑顔で我慢。
俺が我慢していたら、何故かひよは身動きすらせず無言で何も壮亮に返さない。
『ひより?』
『……』
再び壮亮が訊き返しても無言。
あ、もしかして。
どうやら俺の言いつけをひよは守ってくれているようだ。
あぁ、一々可愛すぎる……。
『ひよは俺と遊びたいんだって』
『何でお兄ちゃんより暁君を選ぶんだ!ひよりー!』
近所迷惑な程、泣き叫ぶ壮亮。
本当にコイツは異常な程、妹を溺愛しているな。
あ、
今思った。
こんなバカな壮亮にも協力して貰えそうな事があるな。
最初のコメントを投稿しよう!