鴉の鳴く刻

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「ただいま…」 「しの、お帰り。」 「お父さん…七草のお婆ちゃん身体の具合が悪いんだって…」 「そうらしいな。」 「お父さんが何かしてる訳じゃないよね?」 「俺が何をするって?」 「何でもない。」 明らかに嘘を付いてるお父さん… 私は知ってる… だって鴉の声が聞こえるから… アイツらは悪意を持った隣人… 側にいるけど、心を赦せば此方が食われる。 お父さんはそれを知らずに使ってる… 鴉… 漆黒を纏い、死を呼ぶ彼等は何を考えているんだろう…
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