52472人が本棚に入れています
本棚に追加
/370ページ
………………朝。
それは必ずしも訪れるもの、
生きとし生きるもの全てに分け隔てなく降り注ぐ暖かい光。
だが、時によって太陽の光は武器ともなる、
鏡など反射物による、目へのダイレクトアタックが良い例だ。
あれは眩しいにもほどかあると思うね。
今、目覚ましを勢いよく押して、目を開けた瞬間、
窓からの光は、虫眼鏡で光集めてんじゃねーよ、って言いたいなるくらいの眩しさで、一気に目が覚めてしまった。
「あぁ、また朝が来てしまったのか、もうこれ口癖だな。」
上半身だけ体をお越し手を後ろにつこうとした時、
むにゅ
「…………ん?」
いや、それはないはず。
そうして何度かたしかめても、同じ感触だった。
恐る恐る手の先を見ると照れる麗と、その胸を鷲掴みにしている俺の手…………。
なぜ枕元にコイツが居るんだ…………。そう言えば俺の枕が無いのもおかしい。
「……ゆぅ……大胆//」
あぁ~やばい、ヤバいよこれは、顔を紅潮させて悶える麗を見る限り、妄想に突き進んでいるだろう事が分かる。
いや、そんなことより誤解を解かなければ西井に殺られる!
最初のコメントを投稿しよう!