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「そんなばかな………!!」
お姫さまは驚き半分、笑いだしそうになりましたが、考えてみると、お姫さまは南の国の王子さまの姿を見たことも、南の国に行ったことすらもなかったのです。しかし、最近王さまから南の国の王子さまとの結婚話を聞かされていました。
『会ったこともない人との結婚すら嫌だと思っているのに、その人がライオンだったなんて…!』
地下にいる人々も、皆南の国に行ったことはなかったので、信じていいものか迷ってしまいました。そこで、お姫さまはライオンに南の国のことについてあれこれとたずねてみることにしました。
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