魔法少女

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「それでは家庭訪問、始めときましょうか。 御夜ー、お茶と和菓子を持ってきてくれー!」 「はーい!」 御夜に茶菓子とかを頼んで居間にある机に向かい合って座る。 と、机の上に読みかけの本があることに気づく。 先生……ガン見はやめてくだせぇよ…… 「す、すいませんお恥ずかしいところをハハハ……」 (ア、アルマデル奥義書のげんぽっ、原本があんっ、あんな乱雑にっ、あつっ、あつつ、扱われっ!?) 「えーと、これはここの本棚か……」 (ソロモンの鍵に名だたる悪魔召喚天使召喚……しかも原本……わ、わた、私は夢でも見てるのか?) 「あー……これ白菜漬ける時に使ったからなんかくせーな……フェブリーズかけたら臭いとれるかな?」 (フェブリっっ!!?) まぁそれは後でいいや。 「まぁとにかく始めましょう。」 あれ、なんかレスク先生口から魂出てね? 「んで、御夜の事ですが……」 「先生、つまらぬものですが。」 御夜が折り鶴を模した美しい和菓子と湯のみに注いだ緑茶を運んできた。 「……はっ!? お気遣い申し訳ありませ……んん!?(こっ、これは!菓子世界大会で世界一にも輝いた折菓子堂の最高級和菓子【天翔折鶴】!?それにこっちの緑茶の香りは一年に1キロ以下し出荷されないと言われる幻の茶葉【豊穣ノ雫】!!?私だって一度しか飲んだ事のないものを家庭訪問程度にホイホイ出すのか!?)」 なんか先生、茶菓子みて慄いてるけど…… 「お気に召しませんでし「滅相もございません!ありがたくいただきます!!」あ、ハイ。」 震える手つきで和菓子を口に運んだ先生は目を閉じてそれを味わい緑茶を一啜りすると…… 「う、うぅ……!」 「とぇぇぇぇ!?」 泣き始めた。 「や、やはりお気に召「いえ……違うんです。」あ、ハイ。」 (今の私にとってはまさに甘露……!生きてて良かった……!!) なんか面白い先生だな…… 先生が正気に戻る(完食する)まで五分かかった。 「というわけで御夜さんは成績も優秀です授業態度も模範的で文句はないそうです。」 「そうですかー、安心しました。」 「は、恥ずかしいですよ道矢お兄さん///」
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