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「あの……なんですか、それ」
ぱっと手の力が抜けていく。
祐輔はあのサイトのことを知らない……?
じゃあなんで、あんな不可解なことが起こってるんだよ。
「すみません……俺、何も知らなくて……でも……どうしても知りたくて……兄貴が死んでしまった理由」
祐輔は何も知らなかった。
本当に気づいたら、心臓病が治っていたのだと言う。
「だから広瀬さんに連絡をしたんです」
そういうと、祐輔はカバンから何かを取り出した。
「これ……兄貴が俺に残していった手紙です」
祐輔は封筒から手紙を取り出して、俺に見せて来る。
それは確かに宗輔の字であった。
【祐輔 へ
兄ちゃんはもう、側にいてやれないけど、医者になるという夢を叶えて下さい。
今まで遊べなかった分、たくさん遊んで下さい。
兄ちゃんはいつまでもお前の味方だぞ】
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