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――平良side―
今日はクリスマスイブ。
彼方は今日から冬休みで、今日はデートをしようと誘われた。
彼方の事だから、昨日、終業式が終わってすぐに来ると思ったんだが、今日デートをするために仕事しなくていいようにすると、昨日はお預け。
嬉しいと思う反面、申し訳なくも感じる。
彼方は仕事もしてて、学校にも通ってる。
そんな中で俺との時間を作ってくれる。
ホントに嬉しい。
だが、負担にはなりたくてぇとも思う。
俺に出来る事はねぇのかとも思うが、パソコンが苦手な俺に仕事を手伝う事は出来ねぇ。
まぁ、だから英語の勉強してるんだが。
そんな事を思いながら、彼方との待ち合わせの場所に向かう。
待ち合わせは彼方の実家から丁度俺の実家に向かうように電車に乗って、3駅の所。
そこが近場で1番栄えてて、デートするには丁度いい場所。
時間は昼の2時。
電車に乗ってても、これからクリスマスデートをするのであろうカップルが、あちこちに居て、仲睦まじく笑顔で話している。
そんなものを見ていれば、俺も早く彼方に逢いたくなる。
もうすぐ逢えるというのに、そわそわしてしまう。
そうなると、俺の頭の中は彼方一色。
今日はどんな格好をしてるんだろう、だとか、逢ったら笑ってくれるだろうかだとか。
そして20分後、電車は目的の駅へと着く。
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