プロローグ

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プロローグ

先に公開させて頂いております、短編小説「MOMO」の続編ではありますが、こちらが本編、となります。 前作では、猛が主人公となり、彼から見た、ももという少女に対する気持ちなり、その周辺で纏わるストーリーでしかありませんでしたが、ももに関する情報は何も書かれてません。 視野を、彼女が生まれたその環境、母親との結び付きや、父親……、そして憎いはずの猛に対する思いなど、に向けつつ……、 幼い頃に与えられたトラウマというものが、どれだけその人生において影響されていくのか、 周りはどうサポートしていくべきなのか、 人が関わって生きていく意味、というものを……、読者の皆様と共に考えていきたい所存です。 母と娘、父と息子、家族の意味、夫婦の絆、愛と信頼によってどこまで関われるのか、 助けられるのか……、 一時的な欲望でどこまで相手を傷付けてしまうのか……、 相手が家族であれ他人であれ、関わるのは難題が多々あります。 向き合うのは、その相手ではなく、自らだと自覚しない限り、 容易にはできない事でしょう。 人格破壊……、多重人格などは大抵、そういったトラウマから生まれたもの……、 人はどこまで壊せるか壊れるのか……、 そして、どこまで修復できるのか……。 完全には修復できない。何故か……?! 壊れたその人格そのものが己の一部だから。
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