序章 あらすじ

1/2
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ

序章 あらすじ

和銅三年(710年)時の帝(天皇)元明帝により、藤原の都から移して五十年、平治の乱 時の権力を有していた藤原仲麻呂が淳仁帝を後ろ盾に、太上上皇(孝謙天皇)を後ろ盾に権力を有そうとしていた道祖道鏡に乱を起こした。 天平宝時二年(764年)仲麻呂の乱は密告者もあり、わずか七日という速さで鎮圧された。 そして皇族十四人が流刑又は幽閉を受け、仲麻呂の親類縁者は斬首となった。 また後ろ盾としていた帝(淳仁天皇)は太上上皇に責められ、流罪とされる。 天智帝から腹心として活躍し、帝から賜った藤原の権威は仲麻呂の乱によって弱体化してしまう。 淳仁帝を排斥した太上上皇は名を称徳と改め、もう一度帝に返り咲いた。 そして「次代の帝はこれと思われる者が出るまで譲渡しない」と言い渡し 権威でしかなかった帝が絶大な権力を持つ事になった。 お抱えだった道鏡は僧上主から法王へとなる。 淳仁帝と懇意にしていた天智の姓だった白壁王(後の光仁天皇)は酒を浴びる様に飲み酩酊発言と錯乱的な行動を起こして、皇族粛清の難を逃れながら、称徳帝の異母姉に当たる白壁王の第二夫人(白壁王は元々天皇に着ける存在ではなかったので、権力争いの槍玉に上げられないとして、時の称徳天皇が、自身の位を脅かす存在にならない白壁王に嫁がせた、その為、先に嫁となっていた高井新笠を側妻として、38歳にもなっていた井上内親王を45歳の白壁王の正室とした)井上内の君を大事にし、あえて仲麻呂の鎮静に働き、五品官位大夫を預かり、下手に表へ出ようとしなかった。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!