エピローグ

14/15
872人が本棚に入れています
本棚に追加
/362ページ
「もうダメ! ほら、食に携わる所で正社員になるって言っていただろう……メモリーもレストランだから条件にピッタリだよね。給料もボーナスもシッカリ出す。心配しないで」 心配しないでって、それは物凄く嬉しいが……メンバーって何? 宿借りなんて全然視えないのに、巻き込まれ体質だから? その体質がどんな役に立つというの? 「まっ、一番の理由は、君を他へやりたくないからだけどね」 響さんが私の手を取り、ギュッと握る。 「巻き込まれ体質の君だよ。そんな危なかしい子を放っておけないだろ。君は僕の特別大切な人だから、目の届く所に置いておかないとね」 熱い眼差しが私を見つめる。 コバルトブルーの瞳。この瞳に見つめられると胸が熱く騒ぐ。
/362ページ

最初のコメントを投稿しよう!