声は涸れ

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声は涸れ

荒ぶ風を身に纏い 遠く遥か彼方へ歌う   人の未来も過去も その声に撃たれ土に還る   探していたものは まだみつからない 事実あるのかさえわからない   夜の狭間に醜い姿を溶かして 今も今も奴は見ている   安らぐ間もないくらいに 安らぐ場所もないままに 名も知らぬ君たちに 彼は独り 孤独な空と矛盾を歌う
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