まねき猫

今回は前に言っていた私の前世のひとつをお話します。 前に言った通り私は自分の前世を覚えています。そして、私の双子の姉も私といた前世とそれ以外の前世、そして死後の世界まで覚えています。ちなみに姉は、『今の文明』になってからは7回転生していると言っており、それ以前の文明も合わせると約80回程転生していると言っていました。まあそれはおいておいて、私のあるひとつの前世をお話しましょう。 ある前世でわたしはフェニキア人の男性でした。姉は広場で生徒を集め、今でいう自然科学のようなものを教える師でした。そんな師匠の一番弟子が私でした。当時自然科学の思想を説くのは禁止されており、師は青空の草原の中で教えを説いていました。師匠は誰からも慕われる人物で教養も高く皆の羨望の的でした。そんな師に私は一生涯勝てないという思いが募りある日役人に『自然科学を説き皆を先導している人物がいる』と言って師匠を裏切り落とし入れたのでした。私は師匠は投獄程度で済むと思っていたのですが違いました。師匠は息子夫婦、孫、親しくしていた親友を目の前でひとりひとり殺され、最後に師匠が殺されました。私はあまりの自分のした罪の重さに後を追うように命を絶ちました。そして一つの人生を終えたのです。 その前世のことを大人になってから謝罪した時に、姉からは意外な言葉がなげかけられました。『私はその人生で裏切られることは生まれる前から知っていた、だから自分を責めないで』と。姉はこういうのです。『その時の私の人生のテーマは「許すことを体験すること」だったの。でも、許すには「傷つける人」が必要だった。周りの魂はそれを引き受けることを嫌がったの。自分が「負のカルマ」を背負うことになるから。でもあんたは引き受けてくれた。なぜ?って聞いたら「あなたをとても愛しているから」だって。でも、その代わりにってこう言ったの。「私があなたを攻撃し、打ちのめしたとき、思いつくかぎりのひどいことをしたとき、そのときに……本当の私を思い出してほしいの」って。だからあんたのやったことは私への贈り物なんだよ。』私は、その言葉を聞いてとても救われたのを今でも覚えています。 本当は姉から聞いた生まれる前の話も詳しくしたいけれど、長くなるため今日はここまでにします。ではまた!
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