人間椅子

「僕」は敗北感に打ちのめされ帰郷し、通り掛かった小川で、かつて味わった敗北感を思い出す。 良い意味で地味ですが、果たしてそこがどんな場所なのかが都会育ちの私にもイメージできる描写だったので地味さが逆に魅力でした。 普段は周囲から見下されていたクラスメイトに助けられるというのは、やるせなさを表現するにはかっこうの材料だと思います。 でも、あえて一つ 東京から帰った「僕」のやるせなさは、この思い出のものと同種のものだったのでしょうか? このまま読むとそう捉えるべきか、とは思いますが もしそうでないなら思い出の心理描写が、やや脱線してしまうと思うのです。 ですから、あとほんの少しだけ この二つがスムーズに噛み合うよう、関連づけてみては如何かと思いました。 ちなみにこの作品は良作だと思います。
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絶賛御炎上中の身にありながら、ご丁寧なレビュー、誠に痛み入ります。
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いえいえ、いま暇なだけですよ。
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