恢影 空論

レビュー初心者、というか初めてですが、この作品についてはどうしても書きたくなったのでちょっとペラペラと薄っぺらくレビューしてみます(笑) なんと言いますか……評価のしようがないほど異質な作品です。この作品において、文章や文法がおかしいとかいう議論はまったく無意味です。 私、おかしい私、おかしくない私、おかしくないと思っているおかしい私…… タイトル通り、『私』に感染されていく話です。途中でゲシュタルト崩壊するのは必須事項。 それも、単なるアイデンティティや二重人格、統合失調症なんて言葉では割り切れないものを感じます。これからの展開が気になります。 この作品において、『私』は病気です。それそのものが病原体です。私は『私』に押し潰されそうになります。私という存在の定義はあるはずなのに、私が『私』に覆されていく。私が私ではない『私』になっていく。これはまるで、人生における死のように、避けられない事態として立ち現れます。私は迫り来る『私』をただ指をくわえて(実際はどうにかしようとは思っているが、できていないというよりは踏み切れていないし、恐らく不可能なことを心のどこかで悟っているような……?)見つめることしかできません。 つまり。これは、私が死んでいく物語です。死を直視しようとする物語であり、それと同時にまったく別の、おかしくない『私』を創り出そうとする物語、生命創造の物語でもあるのです。 あ、なんか長ったらしくなりました……💦 とりあえず、面白いかどうかは読む人それぞれですが、本物の手記のように書き手の存在がヒシヒシと伝わり、異様な雰囲気を持っています。避けようのない事実として立ち塞がる、『私』の物語。これはある種の(小説というくくりという訳ではなく)芸術のような気がしました。 以上ですっ! 長くなってすいません! 偉そうにすいません! クレームは受け付ける所存ですゴメンなさいm(__)m ←
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うおおッ、なんかスゴいコメントありがとうございます!! なんか、この物語、というか、手記で言いたいこと全部言われた気がします! 勘弁してください!(笑) この物語には、『私』しか出てきません。それも、ただの自分語りです。 なんとなく、昨今の、殺し合いやら、ムダにほとばしる暴力的表現ばかりのホラーとは違う何かを、と思って、神経に障る気持ち悪い文章を作ってみました。 最期、『私』はどうなるのか、卯木 封鬼はどういう診断を下すのか。精神と文法にお気をつけて、乞うご期待下さいませ!(笑)

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