蒼兎。

『山田正夫(52)の1日』 「うーむ。良い朝だ」  小鳥がさえずる心地よい空気の中、落武者ヘアーのヒーロー山田正夫(以下、山田さん)は、そのツルツル頭の部分で朝日を反射しながら伸びをしました。 「さて、今日は何が見付かるかな」  山田さんはいつものように、胸にトレードマークの『山』の字がついた赤い全身タイツと茶色のマントに身を包み、腰に愛刀である山田刀を差して出掛けます。  向かった先は近くの河原。彼はいつもここでパトロールという名の『ブツ探し』をします。 「ふむ。今日は……お、あったあった」  見付けた物はとある雑誌。 「うひょー」  某ゲームでは敵兵の前に投げるだけで釘付けに出来る、アレです。 「ふぉおおおお!」  河原で興奮するおっさんは、最近では近所でも有名になってきました。 「よし。持ち帰り決定だな」  ここは山田星。男も女も落武者顔の、パラダイス。
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 コメント小説。  これは流行るぜ……っ!
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続ける必要がない分意外に楽ですなwww

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