日向夾

ストーリー:S  幼い子供の目に映る世界は、大人の目に映るそれより遥かに輝いて見える。もう二度と手に入らないからこそいとおしく思える、の典型とでも言うべきもの。読むと少年時代に戻りたくなる作品。 キャラクター:A+  行動や言動に違和感のある登場人物は無し。けれども良い意味で「普通」な人ばかりで、ほどよく無難にまとまってしまったのが面白味に欠けたという見方も。 表現:S  少年から老人へ時代が移った時の最初の一文に、翌日を意味する「あくる日」という表現がつかわれていたのが気にかかったが、それ以外に不満点は無し。 総合:S  文句なしの良作短編。視点となる人物に寄り添いつつも、決して近付きすぎず適度な距離を保って綴られる文章は非常に好みの文体でした。ややもすると褒め言葉しか出てきそうにないのでここで。  では評価は以上になります。失礼しました。

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