館山理生

ファブリーズ紛失事件です。 全てはこの呟きから始まりました。 リビングが汗臭い。もわーん。ファブリーズはいずこ ねぇファブリーズ 「ばか、これは猫のトイレ用ファブリーズだよ」 「」 ファブリーズを探す旅 「あ、これじゃないか?ほら。すすいだ瞬間…」 「それキュキュットだよ、ソファ汚す気かよ」 「うちにファブリーズはありません」 「え」 「その代わりにこれを使って」 「それ強力カビファイターだよ。ソファをダメにする気満々だなおい」 「仕方ない奥の手だ。トイレに行って例のものを持ってこい」 「らじゃ」 「ご苦労さん。スプレー型消臭力だ。これで部屋中フローラルだ」 「ちなみにそれトイレ専用だから」 「」 「部屋中フローラル。おいこれ小説一本書けるぞ」 「誰が読むんだよ」 「私だ」 「お前だったのか」 「暇をもて余した…」 「ほんとだよ。どんだけ暇なんだよ」 「というか無臭を探してるんだよ。ファブリーズじゃなくていいから」 「じゃあこれはどう?」 「おう、シーブリーズか。ソファにかけていいのかわからんがまあよしとしよう」 「それ液体タイプ」 「ぶちまけられてぇか」 「とりあえず消臭元を噴射してきた。部屋中アクアレモンだ」 「トイレ用気にしないことにしたのか」 「だってシンクに置いてあったから」 「消臭元とキュキュットとか謎のコラボすぎるだろ」 という会話を脳内で繰り広げながらあれやこれやして今私のいるリビングにはアクアレモンの香りが漂っている。
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楽しそうですね♪

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