イノ

私は『style』を読んで毎回いろんなことを学び、そして様々なことを考える機会を与えてもらいました。 夏美は、大好きな仕事に就きながらも日々追われる生活に漠然とした不安を抱きつつ、しかし文句ひとつ言わず家事をこなしてくれる息子の光や、忙しくてすれ違いが多くても自分をいつも大切に思ってくれる夫の遼との関係を続けながら他の男性にも気持ちを揺るがせます。 家庭と仕事の両立、夫婦関係、親子関係、職場での立ち位置、恋。 いろいろなことに悩み葛藤を繰り返しながら夏美が成長していく過程には、必ず人が関わっています(特に要一の影響力が強いとは思いますが)どんなに自分に能力があっても知識があってもひとりでは成し遂げられないことが多々あります。 信じる仲間やサポートしてくれる家族がいて達成できる喜びは、なにものにも変えられないものがあるでしょう。 時には誰かに頼ることも、甘えることも人生には必要なのですよね。 そして、女性はどんなに年を重ねても女性。要一に心惹かれるのはごく自然なことだったのでしょう。 私は夏美がとても羨ましく思いました。たくさんの人に愛され受け入れられ、気づきを貰い、彼女はゆっくり省察をして自分自身を見つめ直していくことができました。 物事の捉え方や見解は実に人それぞれですが、多角的に見ることによって人は視野を広く持つことができ、柔軟な心を育むことができるのでしょうね。 結果的に遼とは『離婚』という形になったけれど、決してそれぞれが憎しみ合い決別することだけが離婚ではないということ。そこから生まれる新しい幸せの形もあるということ。これからも夏美は自分の心と向き合いながら人生を謳歌していくのだろうと思います。 タイトルに込められた『style』の意味がようやく分かったような気がします。 ラストの髪をばっさりカットして新しい自分に生まれ変わってスタートをきるシーン。清々しくてとても好きです。 切ろうかな…私もw (宮原サンに予約いれなきゃ(..)) 1年8ヶ月にも及ぶ長期連載。 大変お疲れさまでした♪ もっと書きたいことはたくさんあったけど、どーにもこーにもここにはおさまりきれなかったので、纏まりの悪いレビューになって申し訳ないです。 私はSatoriさんの書く小説が大好きです。そしてSatoriさん自身も大好きです♪ 心からありがとう。 いのこより愛を込めて♪
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わーい(*´∀`*)! ご意見ありがとうございまーす。深い……というか、暗い?w business&loveが半々の謎な小説ですがまったりとお楽しみください! 1pが重いんで、ページ数以上に長いんです。
 いつも丁寧に話を読んでくださり、ありがとうございました。  どちらを選んでも、夏美は幸せになれない(ずっと悩む)」と言ったイノ子の言葉を覚えています。  ふふ、裏切ってすみません。  夏美の変化は、現実に当てはめて見た場合、他人の目には見えにくい変化かもしれません。  職場の彼女は昔も今も強く、人を引っ張っていく立場にあります。でもその強さは前とは違う。  問題に真っ直ぐ向き合えるようになり、悩み傷つき、傷つけながら何度も失敗しそれでも前を向こうと足掻くことで、押し付けるだけだった強さは、受け入れる強さに変わります。  目に見えない変化を一人称で小説という形で書いてみようと思ったのは挑戦
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