童子

依頼にありましたレビューをさせて頂きます。 まず展開の早さに関してですが、判断が難しいところです。 最初は丁度良かったのですが、読んでいると早いと感じる部分もあれば、遅く感じる部分もあります。 ザックリと言えば、バランスが悪くチグハグな印象です。 最初の血を与える部分を言えば、主人公の精神的葛藤、非日常への心理的抵抗などの描写が薄く、アッサリしたものに感じました。 次の章節の別の人物へと話が切り替わった所では、描写や説明が丁寧過ぎると感じます。今後の展開や世界観に関わる部分なのかもしれませんが、読んでいて些か冗長にも感じました。 結果、この辺りで作品に対する純粋な読者としての興味が薄れました。 展開を全体的に評価するならば、最初の出だしは良かったのですが、そのまま作品へと読者を引き込む力が弱かったです。 最初に本作品の『主人公』の周囲に重点を置いて展開していれば、引き込まれたかも知れません。 個人的な希望を言えば、もう少し『日常的要素』を間に挟んで読者として楽しませて欲しかったです。展開は些か性急に感じました。 次に王道やオリジナルの要素に関して言えば、この作品は独創性があります。使われている素材・要素は『王道的』と言えますし、その組み合わせは『オリジナリティ』があると言えます。 ただその素材としている『王道的な要素』を、『ありきたり』と感じるか、もしくは『万人に親しみのある面白さ』かは、その読者によって異なるかと。 最後に文章に触れさせて頂ければ、良く書かれていますが癖が強く、言い回しも独特なので好みが別れるとは感じます。個人的には少し読みにくかったですね。 本作品は全体的に同じ密度や描写量で進みます。恐らく作者様の書きたい描写や文章もあるとは思いますが、それら描写を削る事で作品が良くなる事もあるかと。 甘味を引き立てるには、塩味。 それは描写も同じで、強弱の中の『弱』をもっとはっきりさせた方が、作者様の文章が活きてくるとは感じました。 長くなりましたが以上です。 頑張ってくださいね。それでは失礼しました。
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レビューありがとうございます。 我ながらちょっと展開の速度が急ぎ足だったかなと感じていたので第三者の意見が聞けて良かったです。 これから文章に肉付けなどをしてよりよい作品に仕上げたいと思います(・ω・)
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