加東秀吉

この空の下 風のように日々が過ぎてゆく この空の下で 僕と出会い この空の下で 僕と暮らす この空の下で 僕を愛し この空の下で 僕を憎み この空の下で 夢をこわした 忘れはしない 君の最後の優しさを 君が流した涙を 君がくれた情愛を この空の下で 生と死の狭間をさ迷いながら もがくように生きた日々がいとおしい まるで 魂のふるさとのような日々 そんな日々が僕に教えてくれた 力の限り挑む価値をそこに見出だせば 何も無い未来など存在しないと この空の下で すべては未来へとつながってゆく すべては君へとつながってゆく 君とふたり 生と死の狭間をさ迷いながら もがくように生きた日々が教えてくれた 運命だとか限界などという 敵ではない何かと戦ってきたのだと この空の下で 悔恨も 罪悪も 苦しみも 情愛も ひとつの想念の矢に溶け込んで すべては未来へとつながってゆく すべては君へとつながってゆく .

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