年越し煎餅

シリア騒動。 様々な意味で注目を浴びるシリア情勢。 アメリカとあのイランが和解をすることになるほどの問題となっている。 しかしシリアという地域が世界中から注目を浴びるのは珍しいことではない。 何故ならシリアは人類が誕生してから、ほんの近年まで注目をされていた地域だからである。 シリアはまたをスーリーヤと言う。 スーリーヤとは古代インドの言葉で、サンスクリット語の読み方である。 中国が4000年の歴史なら、シリアは6000年の歴史がある。 6000年前のシリアに住んでいた人々をスムリ人と言った。 スムリ人はメソポタミア文明の北部に都市国家を築いて商隊を率いて東はインダス文明(インド)、西はヒッタイト王国(トルコ)、クレタ文明(ギリシャ)、西南はエジプト文明と交易した人々である。 現在のシリア人とは別の人種。 これは中国人が黄河文明、長江文明と別の人種であることと同じ。 またキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教に様々な影響を及ぼし、紀元前2000年(4000年前)のシルクロード(海・陸)の担い手ともなった種族でもある。 金属の精製技術にも優れ、フェニキア人が興す錬金術の基礎ともなり、鉄器武器を使用した初めての国であるヒッタイトへ多大な影響を及ぼした。 エジプトの第15・第16王朝(紀元前1663~紀元前1555)を築き、ヘブライ人の入植を進め、エジプト人からヒクソス(異国の支配者)と呼ばれたのも有名である。 またエジプト第17王朝(紀元前1663~紀元前1570)の下、モーゼに率いらたユダヤ人のエジプト脱出の下地も作ったことは聖書の創世記に記されてある。 そんなシリアの地が戦乱に晒されている。 メソポタミアに始まり、アッシリア、ヒッタイト、バビロニア、エジプト、ローマ帝国……フランス、そしてアメリカと。 この地は6000年前から戦乱に巻き込まれて来た。 あと何000年経てば平和になるのだろうか。
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