栄妙子

『蝶と蠍』のレビューを差し上げます。 ファンタジーとの事ですが、オペラのように荘厳なストーリーにしびれました。 命の儚さ、命の尊厳、優しい毒、無礼な毒、死をもって完結する約束。 蠍も蝶も朱の菱形や黄金虫達が、人間であってもそうで無くても、違和感なく読む事ができました。 個人的に残念だと思った点は、蝶の歌が詩になっていない事でした。 韻を踏んだり、文字数を決めたり、比喩や対比等をもっと工夫をすれば、もっと印象に残ります。 特に最後、蝶が蠍の毒を受ける場面は、セリフからダラダラと歌に移っている印象があるので、全体的にひとつの歌として書くか、セリフと歌を分けて頂ければ幸いです。 ストーリーは文句なしに素晴らしいので、蝶の歌が改善されれば一層ダイナミックに仕上がるかと思われます。
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 レビュー有り難う御座います。  ご指摘頂いた点に留意しつつ、更なる改善に励みたいと思います。

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