大太刀 漸我

いつも応援ありがとうございます。 本日はハロウィンですね! そういえば、こんな話をご存知でしょうか? ーーある小さな山村にウィーンという名の少年がいました。 その日は少年の誕生日で、プレゼントに前から欲しかったヒーロー変身セットを贈られ、ウィーン君は大喜び! 嬉しさのあまり家を飛び出し、長いマントを棚引かせて村中に自慢して回りました。 そうこうしているうちに辺りはすっかり真っ暗。 疲れて家に帰ると何か様子がおかしい。 電気は一カ所しか点いてないし、家の前には知らない車が止まってる… ウィーン君は恐る恐る窓から中を覗いてみると… そこに見えたのは椅子に縛られた両親と銃を持った二人組の男が! 強盗だ。 その時ウィーン君は無謀にも自分で助けようと思いました。 なぜなら彼は今、ヒーローだから。 裏口からひっそりと侵入すると村の収穫祭で使う、くり抜いたカボチャマスクがあります。 これを被って出ていけばビックリして逃げるかも! そんな子供らしい発想でウィーン君はカボチャを被って勢い良く飛び出します。 !! …驚いた男は咄嗟に引き金を引いてしまい、ウィーン君は帰らぬ人になってしまいました。 子供だと知って動揺した男達は、何も取らずにそのまま車で逃走し、残された両親はただただ泣き続けました… それから数日後、両親に犯人が捕まったとの連絡が届きます。 二人組の男は交通事故で捕まり、車がぐしゃぐしゃになる大事故だったにも拘わらず、奇跡的に無傷だったそうです。 その時、男達は「カボチャ頭のマントを着た子供がいた」と錯乱していたとか。 その話を聞いた村の人達は、ウィーン君が悪党をこらしめたんだ、そう言って両親を励まし、彼の命日にオヤツと感謝の挨拶を贈ったそうです。 “ハロー、ウィーン” それが伝わっていくうちに、いつしか形を変えて今のハロウィンになった… 『という話は全てデタラメです』

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