空音

「伝えた」ことは、「伝わった」ことにはなりません。 この作品はとにかく説明だらけ、という印象を受けました。いえ、説明以外の描写もありますが、限りなく説明に近いかと。 おそらく、作者さんの頭の中には壮大なスケールで物語が展開されているのでしょうが、読者は常に置いてけぼりです。場面はころころと移り変わり、視点もまたころころと移り変わり。 作者さんは、読者を意識していますか。 もちろん、自分で楽しむ私的小説を書きたいのであればこれで良いかもしれませんが、作品をネットで公開している以上、「読者」というものを意識して欲しいです。 これでは情報の羅列です。 情報はそこに提示しただけでは伝わったことにはなりません。いかにストレス無く読者に伝わるか、多くの作家はそこを悩みます。 物語についてレビューしようと思っていたのですが、それ以前の問題として読むことが辛かったです。 こういう雰囲気の作品は、もっと小説というものを書き慣れてからチャレンジしてはいかがでしょう。
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