空音

クイズという題材は小説じゃあ珍しく、読んでいて面白いことするなあ、という気になった。ライトノベルタッチで描かれているこの作品は、読みやすいと言えば読みやすい。物足りないと言えば物足りない。 第一に、描写不足。主に情景描写。 5W1Hという概念が抜け落ちている印象。そこがどんな雰囲気で、誰がどういう人で……という情報が少なかった。人物書き分けに関しても、台詞だけで書き分けをしようとするのは安易かと。代わりに、主人公の心理描写は多い印象だ。省けるところはどんどん省いていいと思う。 次に、物語について。 これ、たぶん小説よりは漫画の原作向きだろう。仮にこれを小説でやるとなると、かなりの描写力を要する。クイズ、しかも早押しを物語で扱うのはプロでも苦戦するんじゃないだろうか。 それから、クライマックスの盛り上がりが欠けていた。何より、クライマックスとする第五問が数行で終わってしまうというのは物足りない。 努力することをテーマとするなら、もうちょっとテーマの掘り下げをした方がよいのでは? あと、その学校が馬鹿校という設定はもう少し行かせるのではないだろうか。 と、辛口でレビューしてみました。 たぶんこれは題材が悪かった(難しかった)んだと思う。 きっと作者さんの中では映像として物語が流れているはず。その物語の伝え方をもっと勉強してはいかがでしょう。
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レビューありがとうございました。七郷です。 おっしゃる通り描写がうまくいきませんでした。 もともとクイズは動きがあまりないので盛り上がりに欠けてしまいます。 あまり使われていない題材だったので書いてみましたが、そもそもあまりつかわれていない理由から考えるべきでした。 最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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