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※ホモじゃないですけどホモ注意 「ポッキーゲーム」 「んで、なんの日なんだ?」  つい先日に起こった、勇太郎の頭とシーツがジュースでずぶ濡れになるという惨憺たる事件の再発防止のため、飲食を許さないまま話を掘り返す。 「えぇー、もう降参なのー? うっわー」 「はいはい、降参降参」 「うっわー勇太郎うっわー」 「いいから早く答え言えよ」 「せっかちは嫌われるわよ?」 「むやみやたらと焦らすやつも嫌われるよなー?」 「んまぁっ、言うじゃない!」  憤慨した言葉とともに笑う明人に、勇太郎も自然と相好を崩す。  多忙な日々を重ねるに連れて、気を許した者以外に介入されない空間というものは少しずつ減ってきた。  故に、心を割る比重も片寄り――今の勇太郎にとって、このような他愛のない会話を楽しめる時間は、ひどく、心地がよいものへと昇華されていた。 「今日はポッキーの日でーす!」 「ポッキーの日?」  勇太郎は首を傾げ、明人がどこからともなく取り出したお菓子の箱を見詰め――数秒後に得心が行き、頷いた。 「あー、11月11日だからか」 「そうでーす! というわけでポッキーゲームしようぜ!」 続きが読みたい方は呟く場所で!!!!

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