ナナヤシキ

【PR】 ──担うべきは過去か。それとも現在(いま)か── 少年は罪を背負っていた。 「お前の理解者でいる」という約束を違えてしまった、ともすればどうでも良さそうな罪を。 少年は罰を望んでいた。 一途過ぎたがゆえに、犯した過ちへの断罪を求めた。 少年は痛みと共に在った。 忘れようにも忘れられない記憶がもたらす、心を抉られる激痛を、少年は懐き続けていた。 少年は忘却していた。 ──自分がどれだけ罪深いのかを。 少年は気付かぬふりをしていた。 ──自分が求める罰の重さに。 少年は思い出そうとした。 ──この痛みが何に起因するのかを。自分が何を願っていたのかを。 そしてやがて少年は識(わか)った。 全てが全てであるのだと理解した。 桜色に染まる世界の中──少年は己が何者なのかを思い出す。 ……それは千の刃に録(しる)された、ある男が懐いた罪科と悔恨の物語。 一振りの剣の如く真っ直ぐだった男の、痛みと贖罪の記録…… 【千刃録-The Thousand Edges Recorder-】 不評連載中!← 暇な人は読んでくださいオナシャス!⇒/_novel_view?w=22873995 でも通報はやめてください、何でもしますから!

この投稿に対するコメントはありません