栄妙子

この物語大好きです。 将軍家の嫡男と遊女の悲恋ですが、お互いが身分ではなく、その人自身を愛しているところが切なく救いでもあるように思います。 死にきれない無念故に化け猫になって生き長らえる件も、切なさ倍増です。 そして同じ人外の仲間たちと、幸せそうに暮らす梅の姿も心が和みます。 短い中にも喜怒哀楽と無常の侘び寂が表れていて好感が持てます。 個人的に気になったのは、鎌倉時代に遊郭があったのか、そして花魁(または傾城)がいたのか、と言う事です。 当時は末法思想で貴賤問わず絶望に満ちていた時代なので、春をひさぐ女性にそこまでお金が集まったり、評判が評判を呼んだりする余裕がある時代とは思えません。 気になったのはその点だけです。 他は文句抜きにいいと思います。
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レビューとコメント頂きありがとうございます(__) 鎌倉時代に遊遊郭があったかは分かりませんが、室町、戦国時代には既にあったのできっと鎌倉時代にもあったのでは無いかと思います(´・ω・`) 無ければオリジナルで(´・ω・`)

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