【コメント】

樅の木の下で……

★★★ モミの木＝クリスマスに使われる木よって、恋人達のドラマを連想させられるタイトル会話の方言効果によりグィッと、入り込んでしまいます読んでいて和む心地良さと親近感で一ページ毎が楽しく、次はどんな展開になるのかとワクワクしながら読み進みました。絵一さんと真弓さん、大人になるに連れお互いに恋人とは言えなくなって行く。それでも心の支えにしている二人いつでも存在が有って当たり前の感覚真弓さんの本能で生きる爛漫で奇抜な行動と発想焼酎の飲みっぷりも読んでいて楽しくなります絵一さんの人を愛する事が不器用で誰にも優しい性格何より絵一さんにとっては、絵を描く事が最大の生き甲斐その絵一さんの一番の理解者である真弓さん。絵を巡って繰り広げられる様々な人間模様互いに好きな人が出来ても心の中で想う人は… 二人の仲に志津子さんが登場絵一さんと志津子さんの半年の間は濃い恋の関係それなのに、それなのに…… 志津子さんが密かに産んだ息子の父親はー。何故、自らシングルマザーを選択し父親であろう相手に伝えないのか？伝えたくないのか？志津子さんの過去からの生き方も注目です真弓さんの恋人になる相手？出逢う男性との初対面のパフォーマンスが面白いです登場人物の恋の行方をアレコレと思い巡らせながら運命の悪戯をハラハラしながら読み進む恋は中々、想う相手からは想われなくて小さな思いの誤解が大きく…… クライマックス場面では絵一さんと真弓さんの過去の出来事と現在の場面との交互が堪らなく切なくされられましたこれで良いのか？これで良いのだと二人が自問自答しながら時間との焦り自分の気持ちに素直になれないもどかしさ【樅の木の下で待ち合わせをしたカップルは結ばれる】待ち合わせの約束の樅の木の下で待つ恋人は？自分の選択は？最後の本心と戦いながら、それぞれの登場人物達が向かう相手は？クリスマス前に読まれると心が温かなる物語です

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