栄妙子

所属カテゴリーが異なる(小説・エッセイ)立場で長年活動しているアマチュアですが、この作品で述べられている「知らない読者を意識する事」という課題は、私自身も常に大切だと感じています。 ライトノベルでは、読者が知っている小ネタを盛り込む事は、ベストセラーになるためには必要な事だとされています。 しかし、私の周りにはマンガどころかアニメのネタも知らない友人が多く、有名な作品の有名なネタを盛り込む事で、読者を引き込む必要性に大きな疑問を抱いていました。 それはプロの目から見ても、実力で勝負していない、ネタを知らない読者を切り捨てて、自分と趣味の合う読者を選んでいる事になっていると知って、とても安心しました。 好きな事だけをかいて楽しむのはアマチュアの特権かも知れません。 しかし、より多くの方々に自分の作品を読んで頂きたいと思った時、重要なのは何も知らない読者への配慮、つまり何を伝えたいかをわかりやすくする事だと、教えて頂けて嬉しいです。 常に活字を読まない読者を引き込む小説を目指している私にとっても、共感できる事が多く非常に勇気付けられました。
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