厂原灰人

『■を持たぬ個』について  どうも厂原です。  てなわけで、愛を持たざる子のおはなしでした。  と言うと、ぶっちゃけ嘘になるよねコレ。  だってそこまで書いてないもんよー。  習作だから、と言って誤魔化そうとしている感はあるけれど。  まあ単純に途中で心が折れただけです。  本当はもっと、ちゃんと物語を考えていたんですけどね。  なぜそれをリポグラムで書こうと思ったのか俺は。無謀か。  いやまあ、ミステリの手法とかいろいろ小説に関してググっていたら、たまたま出てきて影響されただけなんですけど。  思いつきのチャレンジでした。  リポグラム。  つまり、特定の文字を排除しての文作です。  今回はイ段の文字を丸々抜きました。初めての分際で調子に乗りすぎだったと思います。  八文字て。  正確には「ぎ」「じ」「ぢ」「び」「ぴ」も使えないから十三音封印ですよ。  五十音を十三音封印。  ……いやまあ、五十音は五十以上ありますけど。  特に「い」はキツかった。  言い切りの「~ない」みたいな表現や、どんな小説でも一回は出てきそうな「いう」「いく」が使えないのはハードル厳しい。  まあ「し」も大概だけど。  ~した、とか言えなくなるし。  命、世界、社会、しかし、医師、政府、システム……。  とまあ、この辺りが今回使おうとして「ああ使えねえ!」となった単語ですね。  ともあれ。  よければ皆さんも、文章の練習に少し試してみてはいかがでしょう。  いい訓練になりますよ。

この投稿に対するコメントはありません