ゆきみ

永遠の0を今更になって読みました。 始まりの1文を見て、この程度の文で売れるのかと馬鹿にしました。いえ勿論、作者は小説を初めて書いているらしいので当然ですが、この程度なら自分でも書けると愚かにも思いましたね恥ずかしい。 しかし実際に文単体で見れば百田さんの文章はあまり上手くはない。 だけど不思議と面白い。場面の展開もグチャグチャだし文章はのほとんどを人が思い出を語る様に書いているので正直、嫌いな文です。 だけどリアルで凄く真に迫っている。 主人公は「死にたくない」と言いながら零戦に乗ります。それが本当に命が吹き込まれている様に感じました。 文章や表現なんて結局の所は装飾品なのかもしれません。僕みたいに才能やらセンスがない人間は、少しでも小説を綺麗に見せたくて着飾るけど、つまらないと言う本質は変わらないのでしょうね。 しかし、心無い東野さんが泣いたと言われた永遠の0。 欠片も泣けなかった僕には才能やらセンス以外にも感受性がなくなっているのかも知れませんね。

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