栄妙子

今回は伏線の張り方と物語の読み応えという課題で、非常に参考になりました。 わかりやすいフラグを次々立てて、それらを回収せずに、別のフラグを立て続け、一切フラグを回収しない作品との出会いが多かったので、プロのやり方が聞けて嬉しかったです。 また「魔法禁止!能力禁止!異世界禁止!夢落ち禁止!パロディ禁止!」は確かに人間を描くクリエイターには必要な課題だと思います。 実際、携帯小説では未回収のフラグの乱立や、能力や異世界等の要素がなければ閲覧数は上がりません。 むしろキャラクターをひとりの人間としてかいた作品は、重くて地味な印象を受けるので、これもケータイ小説には向かないと常々思い知らされています。 けれどプロの編集者の言葉として、この作品を読んでいると、ケータイ小説での常識は通用しないと感じました。 かつて毎月書籍化をかけたエブリスタ大賞で、毎月ほとんど決まって優勝作品は持ち込み決定、しかし何時までもたっても書籍化されないというイベントが、成功できなかった理由が少しだけ理解できたように思います。 いつか物好きな編集者さんに出会える時まで、閲覧数度外視で小説を書き続ける勇気を頂きました。 ありがとうございます。
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