遠藤さや

大人になるまでの、ほんのわずかなモラトリアム。 ちいささんの綿密な描写によって丁寧に描かれる菜緒のもどかしさや悩みが、とてもリアルで苦しくて切ない。 大人になり切れない、でも子どもでもない菜緒の剥き出しの心がズンズンと胸に響きます。 計算とか駆け引きとか考えもしなかったあの頃の、悲しいくらい純粋で痛いくらいに真っ直ぐだった気持ち。 昔の自分を思い出して、きゅっと胸が締め付けられました。 素敵な作品をありがとうございました!
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