焔陽

 イベント参加ありがとうございます。  率直にということですので、感じたこと全てを書かせて頂きます。  まず最初に、概要に書かれた『12の世界を渡る』という設定に、『ジバクくん』や『十二国記』などを連想して読み始めました。  しかし、読み進めて行く内に、筆者のオリジナリティに富んだ世界観とストーリーにみるみる惹きつけられました。  また、描写も丁寧かつ適切で、頭の中に情景が容易に浮かびます。  ただ、難を上げますならば、登場人物が増えるに従って、視点がころころ変わるのが辛かったです。  地の文に心理描写も織り込んだスタイルですので、複数の登場人物の心理描写が入り交じると、突然感情移入していたキャラクターから引き剥がされた気分になりました。  キャラクターが個性的なため、誰の感情かは分かりますが、少しずつ違和感が溜まります。  各章ごとにその世界のメインキャラクターに視点を固定させ、アリスの存在を際立たせるか、終始アリス視点でメインキャラクターの悲哀を浮き彫りにするかの方が、より作品が深まります。  もしくは、夜月視点で最後まで、でしょうか。  せっかく読者がキャラクターに感情移入しやすい偽3人称ですから、キャラクター視点で謎を考えさせ、解き明かせるようストーリーを組んで、世界観にのめり込んでもらう方が良いと思いました。  “実はこういう裏設定や会話があったのだよ”というのを同じ章内で都度都度キャラクターの視点を変えて独白させ、真相をあっさりばらしてしまうと、さらっと感慨なく終わってしまいますから。  とても魅力的な作品で先が楽しみです。  これからも頑張って下さい。
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 コメントありがとうございます。  少しでもお役に立てたなら、幸いです。  こちらこそレビューさせて頂き、大変勉強になりました。  ありがとうございます。  続きを期待しています。  相互レビューもよろしくお願いします。
 レビューありがとうございます。  やはり問題点はそこですよね。  テンポ良く話を進められるよう、精進したいと思います。  伝言板に書き込めなかったためこちらをお借りしました。  ありがとうございます。

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