群青狐

銀魂の最新巻を読んで、結構奥が深いなぁって感じた。 ネタバレありです。 前巻の続きで処刑人の話。 話の内容的にはとても好きでした。 朝エ衛門カワユス!! しかし、俺が感動というか……成る程って思ったのはまた別の所。 攘夷を裏切り、死を間際にした朝ちゃんの父は彼女を売ろうとして、それを見付けた若かりし日の銀時が父親と自分の身を売った。 けど、それを陰で見ていた夜エモンさんは、その後銀時や他の罪のない罪人を逃がした罪で、朝ちゃんに首を落とされる訳だけど、大事なのはその途中。 銀時が閉じ込められている牢の前に幼女朝ちゃんが来て──「立派な処刑人になったら、私が楽に天国な送ってあげるから、それまで死んじゃ駄目だからね」──と約束をする。 その約束を、朝ちゃんが途中で思い出すのがまたよかった。 それで、その後に夜エモンさんが銀時に──「死ぬ訳にはいかねぇんだろ」──と、朝ちゃんの約束を兼ね合いに出し銀時を脱走させた。 そう、自分が感心したのはその後!! 銀時は朝ちゃんとの約束を守る為、生きる為に牢を後にした。 その姿が描かれていて……腹を押さえながら塀伝いに歩く銀時。 腹減ってんだなぁって見ていたら……銀時の服装に見覚えありな訳で。 そう、辰五郎の墓でお登勢に発見される時と同じ格好なんですよ!! つまり、銀時がお登勢に何も喰っていないから饅頭くれって言ったのは、この脱走のすぐ後!! 序盤で、お登勢がこんなに腹がすくまで何をしていたのか分からないって言っていた伏線が、ここで回収されたんですねぇ……銀時は飲まず食わずで捕らえられていたんです。 そして、銀時が今でも必死に生きようとしている1つに、朝ちゃんが自分の前に立派な処刑人になって現れるまで生きるという約束があったんですね。 朝ちゃんがいなかったら、万事屋も始まらなかったのかもしれないなぁ。 この時点でもう銀時と朝ちゃんが大好きになりましたよ(笑)

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