右川天斗

こんにちは。TRIGGER!を読ませて頂いた感想ですが、先にコメントさせて頂きます。 『大人の存在しない子どもだけの狂った世界を変えるため、立ち上がった少年の物語』 文体や文章構成について、特筆する部分はありません。 綺麗に纏められた書き方だと思います。 細かくいえば、ら抜き言葉が端々に見受けられますので、著者様の筆力からすれば、勿体なく思いました。 ここから作品内容についてです。 簡単にいえば、世界観と作風のミスマッチングを感じました。 特にEVAを手にしてからのセツナは、少年漫画のような立ち位置になっています。 しかし、当初の印象から想像した主人公の立ち位置は、革命家・扇動者というものでした。 神童革命を覆す、落ちこぼれによる新たな革命--なんて、そんな展開を期待していたとでもいいましょうか。私見であり、私的なものですけど。 ネオの思想や行動に異を唱えているにも関わらず、ネオの制度内で世界を変えようとする。もし、自分が同じように考えたのなら、少なからず別の手段を用います。過去を知っているのなら、尚更です。 殺す、殺さないの表面的なことではなく、抜本からネオの思想を変えようとするならば、知性へ投げかける方向へ進まないでしょうか。 オールドマンより優れた知性があるのだから、短絡的に感情任せの行動をするとも考えがたいですし。知性と理性は別物ですが、”無能である”がゆえに滅ぼした、つまり利害性を理由とするなら、知性が優先しているのだと思います。 精神年齢から理性に乏しかったとしても、知性が補わないのでしょうか。 変な話ですが、平凡な頭脳の私ですら、”自分より無能な人間は駒として最大限活用する”と考えるのですから、労働力としてオールドマンを扱わないのでしょうか。
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細かく深く読み込んでいただき、ありがとうございます。考え及ばなかったこと、説明不足だった点を多々指摘いただき、大変ありがたいです。 まずは、お礼を申し上げます。 仰るとおりセツナは少年漫画の主人公のような立ち位置になっております。これに関しては、狙い通りです。 ダークな世界観の中で、ミスマッチは承知で若い読者様達が熱くなれるようなバトル要素を織り込むことができれば、まったく新しい作品ができるのではないかと。もちろん、力で最終的に解決するような規模の問題ではないので、これは応急策というか、『繋ぎ』の要素であります。 セツナは今の所、この世界を変える根本的な解決法を見つけ出していません。模

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