美森 萠

斎藤 零さま、今更なんて申し訳なさすぎてスライディング土下座でもかましたいくらいなんですが(あとがき参照)、レビューさせていただきます。 空ちゃんがお父さんを失って感じている途方もない寂しさが、作中に散りばめられたエピソードや描写から痛い程伝わってきました。 新幹線でたまたま乗り合わせた女性、仕事の後に電話をくれた恋人、そしてお母さん。 一つひとつの場面を経るたびに、それまで感じていた漠然とした寂しさの正体がクリアになり、お父さんの死を受け入れることができた空ちゃん。 彼女が迷いながらも答えを求めて突き進んだ、お父さんの眠る実家へと続く道は、読み手の心をも浄化し、明るく照らすまさにイルミネーション・ロードでした。 心が温かくなる素敵なお話をありがとうございました。
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