【コメント】

なお

【森の魔物】中世の頃のお話しです。森の近くにある一軒の家に、家族が暮らしていました。しかしその家族は、最近起き始めた魔物騒ぎのせいで、全員が飢えに苦しんでいました。普段父親が食料を調達しにいくその森に、魔物が現れるというのです。しかも実際に、既に何人もが犠牲になっていました。そのため食べ物が手に入らず、一家全員が飢えに苦しんでいたのです。２日前に森に入っていった父親も、それっきり帰ってきません。母親は、空腹に苦しむ我が子と、帰らない夫のことを思い、その夜決意しました。「私がお父さんを見つけて、食べ物もとって、きっと戻ってくるからね」うなされるように眠る子供達の寝顔を１回見た後、母親は意を決して森に入っていきました。 ………… 暗い夜の森を１時間くらい歩いた頃、母親は、遠くに灯りを見つけました。噂では、魔物は巨大な狼とも、鋭い爪を持った悪魔とも言われていましたが、その灯りがランプか何かの人工的な物のようだったので、ゆっくりと近づいていきました。夫が無事で、それが夫の灯りかもしれないと思ったのです。近づくにつれ、灯りの元に、人影があることがわかってきました。どうやら地面にしゃがみこんでいるようです。しかもその人影は、はっきりとはわかりませんが、夫のように見えます。嬉しくなった母親は、急いで灯りの元まで走り寄りました。 ………… 次の日の朝。玄関の扉を開けるなり言いました。「お父さんが帰ってきたよ！食べ物もほら！こんなにたくさんとってきたからね！」それからすぐに朝食の準備をし、家族３人は、お腹いっぱい食事をとることができました。 ■問題■ 魔物の正体とは、いったい何だったのでしょうか？

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