【コメント】

なんちゃって推理ｸｲｽﾞ！

この作品における、最高のオチを次に書きます。以前にもご本人様にお伝えした事がありますが、普通に『文庫本』で売っているクオリティです。ちょっと趣味で書いているにしては、程度が高すぎるので、何かの専門で学んでいたのではと、僕は疑っています。ただのミステリー好きな人…ではなさそう、それがぐるりんさんのこの作品『なんちゃって推理ｼﾘｰｽﾞ』です。特筆すべき点は、ロジックもさる事ながら読みやすさ。難解なオチにすればするほど、とかく読みづらくなるのが推理短編の難点でもありますが、ぐるりんさんは見事に回避しつつ、かつ良質なトリックを集めています。全読破をしてしまうのがもったいないくらい、詰まっている作品ですね。好きな物を最後に食べる僕には、久しぶりに感じまして。「全部読みたくない」と。珠玉のお話を一気読みしてはもったいないと。（残り3話まで残して一気読みしてしまいました）個人的にオススメしたいお話は、『留学生の憂鬱』,『殺人鬼は語る』,『カメラは見ていた』ですね。考えやすく、納得が行きます。もちろん、他のお話も良作揃いの珠玉作ですが、特に面白いと感じました。紛れもなく、納得の行くオチばかりですよ。玉石混合で、玉しかないお話ばかり。たまに難しいものがありますが、そういう時は『2回』読んでください。2回読んだらより楽しく感じますから。もちろん、面白いので全く苦痛になりません。僕は３回読んでオチを考えます(笑) 短編ならではの楽しみ方、堪能させて頂いています。それと、今ビックリしました。これ、実は『2』だったんですね(汗)　 1があるじゃん！2、全部読破していいんじゃん！っていうか順番逆でした、すいません(汗) じっくり楽しませて頂きます、ありがとうございました。

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