清野 熙

85ページまで拝読しました。 儚げな風情が情緒豊かに描かれており、 著者の優しさが伝わって来る雅やかな秀作です。 美しい文言が周到な文脈に踊り、物語の懐まで読み手をいざないます。 ふんわりとした外郭は読み進めながら空想を誘いますが、作者の思惟を読み手が一歩でも踏み外せば取り留めのない帰結に至る恣意的な疑懼も無くはないかと。 国(家)破れて山河あり。陰謀のヒエラルキーには悲喜交交、恭しく惟みるにさぞ嫉み憎愛が渦巻いている事でしょう。 事象を強引にでも読み手に与え物語の奥深くまで引きずり込んだとしても、配慮された台詞が巧みに配置されていてそのやり取りが上手く柔和するので嫌悪なく語り手の世界へ這入り込めるのかもしれません。 敷かれた布団は決して散らかった四畳半や狭いビジネスホテルにあるような安っぽさなど微塵も無い筈。読み手はそんな想像もし得ないのだが... 全体のバランスが良いので軽快に読み進められ、尚且つ読み入る常に先が気になります。 もっともっと鷲掴みにされ連れてゆかれたい、だからどんどん先を読み進める。未だ途中ですが完結まで期待を裏切らない作品だと想います。 余談です。お節介でしたら御免なさい。 (国のはけん)(女性の嫌がることをしる)(陥れるやめの) 之から佳境を迎え目が離せません、続きがとても気になります。結末まで読了したいです。 執筆連載がんばってください。拙レビュー失礼しました。
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はじめまして☆ イベント参加ありがとうございます レビューも丁寧にしていただき、感動しております 誤字の訂正まで…本当に助かります こちらもさっそく読ませていただきますね

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