なお

携帯小説の文字数を遥かに超えた文章は、書籍を読む感覚です。 携帯小説の行間に慣れた読み手には少しハードかもしれません。 けれども、じっくりゆっくり読みたい作品に仕上がっています。 高校生が主体の学園物という括りになるのでしょうか。 主人公の驚くべき遠距離通学の理由や、彼女を取り巻く個性溢れるクラスメイトとの深まる絆が細やかに描かれていて、読み手を飽きさせないストーリーになっています。 全十話を一気読みしました。 思わぬところで傷つき、苦しみ、へこたれそうになりながらも、自分と向き合い、友達と向き合う主人公に爽やかな共感を覚えます。 ああ、こんな時代あったなあ~なんて思いながら、最後まで読ませていただきました。 これがまだ一作目とは驚きです。 また次の作品にも期待しております。
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