栄妙子

確かにデジタルで絵を描くと、なまじ下書きがきれいに出来上がった時、それ以上の工夫を重ねずに、そのまま完成させてしまう傾向が私にもございます。 手描きの絵は、逆に描き込みを重ねる事で完成度が高まり、作者も意図しなかった効果が偶然生まれる事がございます。 失敗が許されない緊張感が、画力を高めて迫力を生み出すと今回の話を読んでいて思いました。 またストーリーに必要以上に登場人物を増やした結果、話が盛り上がるどころか複雑になって面白みが半減する、というのも考えさせられました。 私はキャラクターも伏線も、ストーリーに必要がないと判断したら、容赦なく切り捨てます。 そのためショートショートは得意ですが、長編小説は苦手ですね。 それでも読者を引きつける絵(または文章)は、一朝一夕でかける物ではなく、何度もかき続けるしかないとのお言葉はその通りだと思いました。
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