神楽 佐官

 これは大人が子供に読ませるハイIQファンタジーです。  ハイ・ファンタジーではないのです。HIGH IQ  FANTASYなのです。  ケータイ小説とかゲームというのは本質的にガジェット、つまりガラクタのようなものです。  しかし、この主人公のゆずるはゲームで謎を解くことによって『教養』に触れていくわけです。    今どきのケータイ小説とは真逆の方向に行っている小説だなぁと思いました。  さすが夏休み特選課題図書に選出された作品だなぁ、と。  世界観とかすっごい作り込んでますし、文章も透明感があります。  じつはこの作品『家庭』がキーワードで。  それについての説明は野暮で、この作品を読めばわかることだと思いますので。  現代風のエンタメ的文章で書かれた児童文学だと思いました。
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