Gentoo.P

サークルから。未熟者の意見ですが、詠波さんの創作活動がより良い物になれば幸いです。 更新分までメモ取りながら二周読みました。 ◇文体は軽く、難解な言い回しもないので読みやすかったです。ラノベっぽい、というのが読み口の話なら、とても上手く行っていたと思いますb また、短編の中で各登場キャラの個性がしっかり出ていました。個人的ににガヤルドのキャラが騒がしくて面白かったですね。シナリオの動きも明快かつまとまっていて、テンポよく流れていき、最後にちゃんと種明かしがあって、『物語を紡ぐのが上手な人だなぁ』と感心しました。 書き慣れていらっしゃる方の作品は安心感というか、そういうのがあって読むのが楽しかったです。 若干気になったのは、20頁に見つけるのは至難の業とある割にサクッと見つかっているので、『ーーのはずだが』とか入れても良いかもしれません。……細かいか。 ◆気にされていた戦闘描写についてですが、詠波さんがどんな文体を目指すかにも寄りますが、もう少し緩急があっても良いんじゃないかという印象は受けました。今のままでも『何が起こっているのか』は充分伝わるのですけどね。 体言止めであったり、短い一文をちょくちょく描写に入れるだけで、よりスピード感がでると思います。 上手な人の戦闘描写では、状況や重要度によって文章の濃淡で《時間の密度》を変えているんですよね。 例えば、ただ『相手を殴る』というシーン一つとっても『相手に肉薄する様子は速く(短い文の連続、体言止めなど)』、『相手を殴る直前は腕の筋肉に伝っていく力の様子まで伝わるほど濃く細かく長く』、そうして読者の緊張を高めてから『殴られた相手が吹き飛んでいくさまを速く』とすることで、いわゆるアツい戦闘描写になっている気がします。あくまで俺の思う上手な戦闘描写の特徴なので、参考までに。 《総評》 ストーリーの流れ、キャラクターの個性、台詞回し、文体、どれも高水準で見習うところがたくさんありました。戦闘描写はどれぐらいアクション主体で魅せたいかでまた変わってくるので一概には言えませんが、戦いの熱さや勢いを伝えるなら、手法の一つとしてアリだと思うので、僭越ながら書かせていただきました。 長くなりましたが、以上です。 楽しい物語をありがとうございましたm(__)m
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大変詳細なレビューをありがとうございました。 レビューにあたり二周も読んでくださったこと、感謝します。シナリオやキャラクターについても私にはもったいないくらいのお褒めの言葉を頂きまして、とても嬉しかったです。 一番知りたかった戦闘描写について、具体的なテクニックを教えてくださりありがとうございます。 場面ごとの描写の濃淡については気にしていたつもりだったのですが、戦闘描写においては時間の密度をよりくっきり書くことが重要、ということですね。 殴る直前は緊張感を高めるために長く、殴った後は速く、というテクはすごいですね。なるほど、と思いました。 これはぜひよく練習して、この作品だけでなく、他の作
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未熟者の主観的な意見でしたが、お役に立てたようで良かったです。 かくいう俺も戦闘描写が苦手で、いろんな人の手法を勉強している最中でして……。 こちらこそたくさん勉強になりました。セリフ回しやシナリオ展開など、こういう短編で綺麗にまとまった作品から学ぶことは多かったです。 では、サークルでまた出会った際はよしなにノ

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