rossony07

「……私に言うよりはプロジアに言った方が良い」 「爆破魔か。それはまた難易度高そうだねー」  全権限はプロジアにある。  だから返してくれるか、と聞かれれば恐らくは無理。  ……まあ、そういうことだ。  『ブラックホークス』としての私の考えは。  それにしてもと、恋澄の眼を見る。  あぁ……やっぱり。 「……ある日から《姉妹》の噂を聞かなくなった。……何故?」 「教えてやる義務はないと思うよー」  彼女の眼は既に、私が聞き及んでいる《姉妹》のソレではなかった。  どこか吹っ切れたような、そんな眼。  マイナスからゼロに、ゼロからプラスになろうとしている……そんな眼だ。  それは私にとって、とても辛いもので。  きっと愛良アンナも彼女と似た眼をしているのだろう。  ……恋澄と向き合って、話をして、確信した。 (……彼女たちは私とは違う。いや、変わったんだろうね)  こんなことなら、問答無用で戦闘を仕掛ければ良かった。  きっと《歩く武器庫》や愛良アンナも来るのだろうが、構わない。  逃げ足には自信がある。

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