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2014/3/29 20:47
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の続き→ (3ページ目) 「………仕方ない」 飛び越えよう。 学園側に電話をすれば良い事だろうが生憎と番号がわからない。実家に電話する事も考えたが………やめた。 豪奢な門は対して高いとは思わない。これなら飛び越える事が出来るだろう。 少々…マナーが悪い気がするが、今日は初日と言う事で自分を甘やかそう。 荷物は先に送ってある。 一応左右を確認するが人影ひとつない。 「………」 手で触れた門に足を掛け。 ひらり。勢いを付けて飛び越えれば… 「………綾瀬<アヤセ>…?…」 「………」 目の前に、誰かいた。 (4ページ目) 誰だ………? 自分の名前を知ってると言う事は…恐らく面識がある。 教師、…なのか…? それにしては、派手な身なりだ。 この学園に相応のスーツは、オーダーメイドとわかる。明るい色の髪は長めで、開いた胸元や、両耳をアクセサリーで固めている。 「…綾瀬、そうか…今日戻って来るんだったな…」 顔や名前。今日来る事も知っている。生徒には知られてないはず。 なら 「…無作法なところをお見せして申し訳ありませんでした。もしや…」 貴方は俺の担任なのか。そう聞こうと思ったが… 「……?…」 下げた頭を上げれば 「…………綾瀬が」 担任教師と見られる、その教員が 「頭を…下げた、だと…?」 まるで死人にでも遭遇したかのように呆然とこちらを見ていた。 (5ページ目) 「…あの…?」 俺が頭を下げた事に何の問題が…? 「まさか…あの話は、本当、だったのか…?」 「あの、話?」 そこまで聞いて合点がいく。ああ成る程。 「ええ、大変不本意ながら本当です。そして今現在も…」 そこまで知ってるという事は、間違いなく目の前の人物は俺の担任教師で間違いない。 もしや迎えに来てくれたんだろうか?。そこまで考えて先程本人が言った発言からそれはないと気付く。どうやら、本当に偶然出会えただけのようだ。 ――…まあいい。 手を伸ばせば驚いたような顔をされながら 「ここで過ごした綾瀬昴《スバル》としての記憶は一切ありません。だから先生」 また、いちから宜しくお願いします。 笑いながら風で乱れた髪を掻き上げた。
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